目が訴える

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今日も町を殲滅する任務。毎日毎日嫌になる。 サーベルを抜き、町に突入する。次々に逃げ惑う人達を切って行く。 後ろから、誰かが迫って来る足音が聞こえる。サーベルの届く距離まで来るのを待つ。――…今だ。サーベルを後ろに振り首を斬……。 「――ッ!!」 少…女…。 手が、止まってしまった。殺される…。そう思った瞬間、銃声が響き少女の頭が撃ち抜かれる。弾が貫通し、脳味噌が飛び散る。 死体をよく見れば、少女ではなく少年だった。だが…目は似ていた。深い闇の広がっている目。 頭が…痛い。 つっ立っていると、また誰かが俺を殺しに迫って来る。俺はソイツを一振りで殺す。目が訴えてくる。次はお前が死ぬ番だ、と。 今日の殲滅も終わり、テントに帰る。 「ニャァ」 猫が出迎えてくれた。喉を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らす。 猫が俺を見つめる。また…頭が、胸が痛む。目が、訴える。俺の罪の重さを。
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