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僕とエンゼルは誰も通らないような道を抜けて、奥にある公園にやってきた。
僕がベンチに腰掛けると、エンゼルも地面でおすわりをする。
今日は気持ちいい風が吹いてる。
気分に任せて、リードを手放した。
「エンゼル、僕、かなしいんだ」
エンゼルは僕を見上げた。
「僕、あの子が好きなんだ。でも、あの子は僕を好きじゃない。あの子、僕が恋をしていることを知ったら、なんだか僕からにげるようになって」
「ショックで、忘れたくて、僕は学校から、あの子から、逃げてるんだよ」
エンゼルは相変わらず僕を見つめる。
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