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あまりの眩しさに、僕はしばらく目を開けられなかった。
この白は、光でできていると直感した。
目を開けると、かなり近い距離に、黄色の光でできたような女神がいた。
女神というか、天使だろうか?
僕は驚きのあまり言葉を発せない。
天使は微笑んで、優雅な仕草で手に持った杖のようなものを振った。
杖を振ったあとに光が広がる。
その光は僕と子犬を包んで、僕の手に集まって消えていった。
天使は七回手を叩いてみせた。
そして人差し指で、子犬にちょん、と触れた。
僕が怪訝そうな顔をすると、天使は苦笑いして、少しずつ光とともに消えていった。
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