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子犬が僕の顔を見上げた。
目と目が合う。
お茶目な顔をして、僕に
「遊んで」
といわんばかりだ。
僕は子犬を抱いて、近くの原っぱに向かった。
河原じゃ、子犬が川に落ちるかもしれないと考えたのだ。
原っぱに着いて子犬をおろすと、子犬はピョンピョン嬉しそうに駆け回った。
「エンゼル」
僕はふと頭に浮かんだ名を呼んだ。
白くて、羽のような毛。
天使の恩恵を受けて蘇った命。
我ながら、ぴったりだと思った。
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