~はじまり~

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不思議な事に誰一人壁を壊したり、乗り越えたりする人がいないのだ。 何故だろうか?…… おっと、申し遅れた、俺は、『コルネオ』。 俺は、こういったこの大都市の不思議を調べて、その秘密を解いていくのが趣味なんだ。 まあ、解いた物を酒場に来た奴らに売ってるってわけさ。 まあ、俺は、酒場の店長であり、裏では情報屋の仕事もしている。 情報を知るために、片道3時間もかかる所からやってくる奴もいる。 まあ、俺に知らない事は無いなあ。 だが、俺の唯一知らない事が一つだけある。 それは……ナターレの外の事だ。 知りたい……… ふと、思ったその瞬間、 どこからともなく声が聞こえた…… 『北へ………』 (北へ? 訳が分からん。単純に考えて…………) あっ、そうだ! 俺はふと、思った。 (北へ行けばいいんだ! よし!北へ行こう) 俺は、何故か直感的に考えてしまった。 いつもはあり得ない事なのに… と言うより、何者かに呼ばれているようだった。 すぐに、身支度をして、 酒場を出た。
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