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…T子を見るだけで、うんざりする。早く死んでくれないかな?
大嫌いなT子は、私の斜め前の席。顔の表情も見えたり、見えなかったり…。
つまり、私にとって今の席は最悪のポジション。本当に嫌だ。
…え?私がT子を嫌いな理由?そんなのいちいち挙げてたら、きりが無い。とにかく、T子の存在自体が嫌い。
「おーはよっ」
間延びしたT子の声。朝から、こんな声を聞かないといけないのか…。私は、ため息一つ。
「ん?なんか元気無いねー」
「…そんなこと無いんじゃん…」
自然と返事をする私の声は小さくなってしまう。
「…そう」
T子は、なんだか悲しそうな顔をして自分の席へと戻った。
…勝手に傷付けばいい。T子が傷付けば傷付くほど、私は嬉しいんだから。というか、T子が笑えば笑うほど腹が立つ。
「…死ねばいいのに…」
思わず、口に出して呟いてしまった。誰にも聞こえないぐらい小さな声だったけども…。
「…ねえ、○○」
私は、学校の帰りにT子に話し掛けられた。
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