嫉妬

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「フッフッフ…、興味なさそうなフリをしても無駄さ、赤羽クン…」 実は6組じゃなかったことを死ぬほど悔しがっていたのだが、どうやらオレのポーカーフェイスは恭一を騙し通せたようだ。 「……はぁ?」 「ほら赤羽クン! 片桐・空が走りますょ?!」 ―――片桐・空。 (……ぅ、) その名前に、体が反応をしてしまう。 ソレを無理に抑えつけた。 「…それがどーした。関係ないだろ」 すると恭一は、ここぞとばかりにニヤニヤと笑う。 「ぃゃぃゃ、分かるって。可愛いよなー、片桐」 「………だから、」 「そうそう。良い体してんよなぁ、特にあの足、あ・し」 「………………」 聞けよ。
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