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「おつかれ、空!」
「ほんっと、スゴかったぁ!」
何人もの生徒が、あっという間にゴールを切った彼女に駆け寄る。
「……ありがと」
息を乱しながらも笑顔でそう応え、自分の1~2秒後にゴールした、永森・沙希に声を掛ける。
「大丈夫、沙希?」
「…アンタ…ッ、…速…すぎ…」
今にも死にそうなくらい息を乱しながら永森はそう言って、大袈裟気味にその場に倒れ込んだ。
「…ぁ゛ぁ~、悔しぃ…。これでも中学の時は学年で一位だったのに…」
「ま、コレが本職の実力ってワケだよ」
片桐・空は満足気に微笑んだ。
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