神代 美耶子

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羽生蛇村の旧家・神代家の末娘。 村で数十年に一度行われる秘儀の生贄”神の花嫁”として育てられる。そのため役所や警察など公的機関の干渉を一切受けず、戸籍すら持たない特異な存在である。 離れに軟禁され、世話係以外との接触を絶たれた環境で育ったせいか、かなりの世間知らずで、初対面の須田を「お前」と呼ぶなど誰に対してもぞんざいな口調で話す。 生まれつき盲目であるためか、神代家の中でも強い幻視の 力を持っている。 儀式に必要な堕辰子の首を壊したため村に異変が起こることになる。盲導犬ケルブの存在により、視力のハンデを感じさせないフットワークをみせるが、ケルブは美耶子を庇って命を落とす。 村人に対する根強い不信感からか、異変後は余所者である須田と行動をともにし、深い信頼関係を築く。 彼女の血には不死の力があり、脱出行の過程で須田の屍人化を食い止めるため、自らの血を分け与えた。 自身を狙っていた神代淳によって須田と引き離された上に、八尾に捕まり儀式の生贄に捧げられてしまうが、霊体となって堕辰子との決戦に挑む須田を導いた。 その後も須田の傍に寄り添い、異界を彷徨う彼の力となった。
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