prologue

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 目を逸らすはずが、横顔があまりにも綺麗で見つめてしまった。整っている顔を見ると羨ましいと思うのと同時に、懐かしい気持ちがこみ上げてきた。 この人と前に会ったことは無い。きっと、似てる人を好きだったりしたのだろうか。 「見すぎでしょ」 「!?――ごめんなさい」  見つめていたのがバレてしまい顔が熱くなるのが分かる。 目を逸らし、片手で顔を仰ぐ。 「やっぱり、面白いな。お前」  言葉の意味を考えて、すぐに隣の男の人を再び見る。 「やっぱりって…会ったことありますか?」  クスリと静かに笑って、不意にわたしの顎を触る。 「!?」  突然のことで身体が硬直する。  
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