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その後も俺は彼女が見えなくなるまで背中を見つめていた。
彼女が見えなくなると、俺は彼女が出てきた角を曲がり家へと自転車を走らせた。
先程まであんなに寒かった手も今では感覚がなくなっていた、彼女のせいなのか…時間が過ぎたのか。
どちらにせよ、一つわかったことは俺は多分…名も知らない彼女に一目惚れしたんだろう。
そんな事を考えながらももう自宅のあるマンションについた。
ここは、大阪府富田林市の某所である。俺の家は富田林市の中でもかなりの大きさのマンションである。
とにかく、俺は駐輪場に自転車を置きエレベーターへと向かう。
流石に雨の中遊ぶ子供達はいなくて、中庭は静まり返っていた。
エレベーターが着くと中に入りすぐさま6の数字を押し、上からのクーラ―避けながら隅の方に体を寄せる。
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