序章―Be Disgusted―

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その試合は、俺達中学3年が引退する試合―… コ―トの中では激しい息づかいが飛び交うでもそれは雨によりコ―トの外の監督達には聞こえない。 雨の中周りはそろそろバテ始めている後半の20分頃青のユニフォームをきている聖燕FC フィールドで動いているのは俺だけ、フォワ―ドの俺がミッドの位置まで下がらないといけない。しかし俺一人で太刀打ちできないのがサッカーだ。 サッカーはチ―ムだ。 今の得点は10ー0野球で言うとコ―ルド負けだ。 はぁ…別にまけることなんて初めっからわかってることだ……こいつらにはなんの期待もしてない。 しかも負ける悔しさなんて、とっくの昔に無くなっている、もちろん、この一年の成績は、全敗である。 またホイッスルが鳴る…また入れられた。 ディフェンスはあてにならない…またセンターラインの所まで走って行く。 もう一人のフォワ―ドの奴がボールにつま先だけあててキックオフをする。 はぁ…これで何回目だキックオフをするのは、相手チームもやる気がないみたいだ。
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