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「まおちゃんのお父さんはなんのお仕事してるの?」
「まおのパパはいないよ。」
あたしにパパがいないのは
もうだいぶ前から知っていた。
母親は水商売をしていた。
あたしは2歳から一人でお留守番をしたり、なんだかんだいって寂しかった。
夜中出て行く母。
目が覚めたら母がいない現実。
夜中、寂しすぎて母を捜しにいったこともあった。
近くのおばさんに救助され、
朝方あたしは母に連れられて
家に帰った。
母は泣きながらあたしに謝った。
「まお・・・。ごめんな。ごめんな・・・。ママ仕事で夜は一緒にいてあげられへんねん。」
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