山下 潤一

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冷たくて 無機質な 灰色の壁。 今にも 消えてしまいそうな 電灯。 上の方には 格子のついた 小さな窓が 一生懸命光を入れようとしている。 汚れた便器。 しわくちゃの毛布。 あぁ なんだって 牢屋ってのはこう 殺風景なんだ。 こんなんじゃ 恋のひとつも しようと思わない。 まぁ、できないが。
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