序章という名の幕開け

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ここは世界のどこかに存在する吸血鬼抹殺の為の組織、魔歌(マカ)、作戦対策指揮本部。 そこに二人の男女が呼ばれた。青年とまだ幼さが残る少女。 二人は魔歌で一番偉いであろう人物の前に座っている。 「お前達に今日きてもらったのは他でもない、吸血鬼抹殺の任務についてだ」 ここでゴホンと咳をつく。 「知っているだろうがJAPANに送った狩人が任務を放棄した、おそらく吸血鬼はまだ生きていると考えていいだろう」 「その狩人の行方は?」 青年の方が声を張った。 「行方は次期に分かる、その時は裏切った者がどうなるのかきっちりと教えてやらねばな…」 ボスたる男は不気味に笑う。 「で、私どもの任務というのは…JAPANで取り逃がした吸血鬼の抹殺ですか?」 「うむ…話が早くて助かるな、早速だが現地へ向かってくれ」 男は二人に資料のような物を渡すと部屋を出て行った。 「兄さん…日本へ向かうの?」 「あぁ、そうだ任務だからな」 残された二人は写真が載った資料をざっと確認する。 そこに写し出されていたのは学校へ登校する祈梨と……そして優七の姿だった。
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