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「むーー」
優七はさっきから自室の机に肘をつき、頭を抱え唸っていた。
見方を変えれば威嚇している犬のようにも見える。
「…どうしよう」
一体何がどうしたのか説明すると今日の帰りのHRまで遡る。
結局5、6校時の魔法実習の授業をサボった優七達は草壁によって盛大なお叱りをうけた。
耳たぶが吹っ飛んでしまうくらいの大発狂。
目がどっか云っちゃってた。
そんで罰として一週間の便所掃除&教科ごとの予習プリント100枚。
それをやるように言い付けられた訳だ。
「分かんない、例え一週間の猶予を与えられてたとしても終らない」
優七はプリントをやり始めて27回目の弱音を吐いた。
「第一予習なんてしたことないもん、習ってない問題が解ける訳ないじゃん」
優七は習っている問題のときも同じこと言うと思うが…
「仕方ない…テキトーに書こう、問題を埋めれば少しはがんばりを認めてくれると思うし」
切なる願いを込め、優七は一枚目のプリントに取り掛かった。
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