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ガタンッ
肘痛い…。
気がつけば楯脇 椿こと私は、どうやら教室の自分の席で肘を付いて寝ていたらしい。
しかも授業中ときた。
窓際の席なので横からの風が髪を撫でる。
ミーン ミーンー…
なんてまるで真夏みたいな音がする夏休み少し前の音が騒々しい。
早く、早く……このまま時が進んでしまって、そうして気がつけばおばあちゃんになってたらいいのに。
なんて思う。
そんな自分勝手な思考にあわせてくれたのかどうかは分からないけれど、ようやく授業終了のチャイムが鳴り響いた。
時刻はお昼時。
休憩時間というより昼食を知らせるチャイムだった。
ゆっくりと机の上に出ていた教科書やノートを机の中にしまい込む。
けれどそんなもの静かなのは自分だけで、辺りはガチャガチャと騒がしいったらありゃしない。
一斉に立ち上がり大声を張り上げて、友達の名前を呼び合っている。
そして円を描くように机を並べて、教室の真ん中を支配する数名が現れる。
そこはキラキラの笑い声のする、男とか女とか関係ないほど仲のいい子達の場所。
いわゆる クラスの中心の人達の場所。
「椿ちゃん今日は一緒に食べる？」
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