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怒られた夜
そんなオレが、好きなコト。
水道の蛇口から水を飲むこと。
蛇口の前で「にゃぁ~」と、可愛くひとつ鳴いてみれば、にこっと微笑んで水道の前に歩いてくる瑞姫。
『もぉ…しょーがないなぁ…』
そう言って、蛇口を捻ってくれる。
いつもならこのまま新鮮な水を飲めるはずが…今日は違った。
『もー、お姉ちゃんロックスに甘すぎ!水道代大変なことになっちゃうでしょ?!』
……止められた。
『ほら、ロックスも下りて!』
そして、床に下ろされる。
「芽依…オレの楽しみを奪うなっー」
結局、この後も蛇口から水を飲むのは許されたけど…初めて怒られた夜だった。
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