ヤキモチ

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こんな時もあった。 2人がアイドルのコンサートの話で盛り上がってるとき。 つまらないオレは、2人の足に頭をこすりつけてみる。 ……無反応。 もう一度、こすりつけてみる。 …やっぱり無反応、…っていうか、無視? イラッとしたオレは、餌の入った箱に爪をかけてひっくり返した。 『こらっ、何してんのっ!』 『ご飯、それしかあげないからねっ!ちゃんと食べなさいっ!』 やっぱり怒られたか…。 2人の勢いに押されて、床に散らばった餌を大人しく食べ始めるオレ。 その途端、芽依が立ち上がる。 『えっ…ロックス!?新しいご飯入れてあげるからっ…もー食べなくていいよっ』 芽依は怒ると恐いけど…情に脆く優しい。 そして、この夜のオレの餌はグレードアップした。してやったり!
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