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オレのヤキモチは、違う所にもある。
2人がリビングのテーブルの上に紙を広げて何やら楽しそうに話してる。
構ってくれない2人に、イラッとしてテーブルにジャンプ。
『ダメでしょっ!』
芽依の手によって床に下ろされる。
2人が見てたのは旅行のパンフ。
「待て待て、オレを置いて旅行に行くつもりかよ?!」
もう一度、テーブルにジャンプ。
『テーブルに乗っちゃダメだってば……っ…痛ッ…』
オレに手をかけた瑞姫の手を“ガリッ”思わず爪たててた。悪ぃ…瑞姫。
オレはテーブルの上を死守。
パンフの上に寝てやった。
「フッ、オレを置いて旅行なんか行こうとするからだっ」
この数日後……2人は、たくさんの餌と水を置いて…オレを残して…大阪に3日程旅行に出かけた。
残されたオレは…部屋を荒らした、と言うより…毎朝玄関の扉に半分だけ詰め込まれる新聞を、ビリビリに散らかした。
勿論、お咎めナシ!
ついでに、2人とも優しかったなぁ~。
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