静寂な愛の途中

　過去最高に。
　最大に。

　最愛だった人。

　これからも最愛のまま、愛おしい人。

　やっと今、素直に認め合えている。

　浩太の苦しくて温かい愛を自分はもう受け止められる。

　私はやっと浩太と向き合える。　　　　

　欲張ってしまっては、失くしてしまうもの。

　父親になってしまった浩太。

　大切な家族をつくってしまった私たち。

　ずっと心の中に居座りあう二人でしか生きられないとしても、それしか方法がないとしても、それで十分なのだと心から思う。

　浩太の頭上に見える月は、穏やかに丸く満ちている。

　私たちを照らす月。

　二人をここに。

確実に存在させてくれる。時間も。
想いも、bujuの音も。
パトワも。

　穏やかな月に、二人のパトワに。私たちは静寂に愛を誓う。

　永遠に。

留まったまま、途中であり続けることを。

PS。。。
浩ちゃん　愛しています。
生涯　傍に居てください。