一章

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~夜~ 「ただいま。」 『おかえり。お父さん。』 「おかえり♪寮。」 『お父さん、見てよ。私の髪…こんなんになっちまったよ。』 煉は溜め息混じりに言った。 「本当だね。髪の毛も短くなって、格好良いよ。」 父はそう言い頭を撫でた。 『お父さんが言うなら…。』 「まぁまぁ!お母さんの時と態度が違うわ~。よっぽど寮が好きなのね♪」 お母さんはそう言いながら、夕飯の支度をしだした。 当の私は、お父さんと話した。 『私、サッカーの為に男子校行くらしいんだ。』 「あぁ、恭太郎叔父さんから聞いたよ。煉のサッカーが好きになったからって。」 『そこの高校って、寮生活?』 「そうよ~♪ご飯出来たから。」 歩きながら、言う母。 『え゛~?やだよ。男子校で寮生活なんてさ!』 椅子に座りご飯を食べながら言う。 「しょうがないよ。煉?あそこの高校はそうなってるからね。」 「そうよ♪お父さんも言ってるんだから。」 『うん。ごちそうさま。』 煉は食べるのが速い。 『風呂入る…。』 「行ってらっしゃーい♪」 相変わらず、ハイテンションな母。
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