1243人が本棚に入れています
本棚に追加
~夜~
「ただいま。」
『おかえり。お父さん。』
「おかえり♪寮。」
『お父さん、見てよ。私の髪…こんなんになっちまったよ。』
煉は溜め息混じりに言った。
「本当だね。髪の毛も短くなって、格好良いよ。」
父はそう言い頭を撫でた。
『お父さんが言うなら…。』
「まぁまぁ!お母さんの時と態度が違うわ~。よっぽど寮が好きなのね♪」
お母さんはそう言いながら、夕飯の支度をしだした。
当の私は、お父さんと話した。
『私、サッカーの為に男子校行くらしいんだ。』
「あぁ、恭太郎叔父さんから聞いたよ。煉のサッカーが好きになったからって。」
『そこの高校って、寮生活?』
「そうよ~♪ご飯出来たから。」
歩きながら、言う母。
『え゛~?やだよ。男子校で寮生活なんてさ!』
椅子に座りご飯を食べながら言う。
「しょうがないよ。煉?あそこの高校はそうなってるからね。」
「そうよ♪お父さんも言ってるんだから。」
『うん。ごちそうさま。』
煉は食べるのが速い。
『風呂入る…。』
「行ってらっしゃーい♪」
相変わらず、ハイテンションな母。
最初のコメントを投稿しよう!