1243人が本棚に入れています
本棚に追加
「行ってらっしゃーい♪」
相変わらず、ハイテンションな母。
「煉は眠いのかな?」
優しくて、マイペースな父。
私は、どっちかって言うと…お父さんの血を継いだらしい。自分でも、マイペースだと思う。
『男子校…かよ。』
独り言を言いながら、風呂に入る。
『お父さん、何で賛成したんだろ。』
髪の毛をワシワシっと洗う。
ふと、鏡の中の自分を見た。
『お母さん…お父さん…私に何をやらせたいんだよ…。』
つい、本音が出た。気を紛らわせるために、シャンプーやリンスなどをした。
『…男子校なんか、男だけじゃん。』
そう呟き、風呂を出た。
『お先~。お休み。』
リビングにいた父と母にそう言った。
「「お休み♪」」
明るく返してくれる。実はそれが、好きなんだ。
最初のコメントを投稿しよう!