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『キャナルシティの近くにホワイトブレスと言うお店があるの。だから、キャナルシティで待ち合わせしましょう。』
そういわれてキャナルシティに向かったが、途中で彼女から携帯電話に連絡が入り、直接レストランの方に来て欲しいとのことだった。携帯で道順を聞きながらようやく店にたどり着くと、彼女はいつものように先に席についていた。
いつもと違ったのは、僕が来る前に先にワインを開けていた事だけだった。
『今日は先に飲んでいるんですね。』
あと少しで殻になりそうなフルボトルの赤ワインの瓶が彼女の前に置かれている。
『そうよ、悪い?』
茶目っ気たっぷりにウィンクして見せた彼女にいつもと変わったところは見られない。
『でも、今日は酔っ払っちゃおうかなと思って。担いで帰ってもらうかもよ。』
『軽い軽い。いつでも担いで帰ってあげますよ。』
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