Ⅸ 立ちはだかる壁

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僕としては一刻も早く彼女と一緒に暮らしたかったが、そう簡単ではなかった。当然のことながら彼女の夫が離婚を納得しなかったのだ。さらに彼女の両親からも反対され、長期戦となるのは明らかだった。監視の目が光り、逢うことさえままならなくなっていく。 『離婚が成立しなくてもいい。一緒に暮らそう。』彼女と離れて暮すのに耐えられなくなった僕はそう提案した。しかし、それは間違いだったのかもしれない…。
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