Ⅹ 運命の相手

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新しく二人で住むためのマンションを探し、先に僕が引っ越しをした。あまり遊ぶこともなく仕事に没頭していたので、銀行預金の残高は予想以上に貯まっていて、新生活に必要なものを買うのに困らなかった。正直なことをいえば、彼女と二人で選びたかったが、夫の監視が厳しく、それはかなわなかった。身体一つで出てくる彼女のために色々なものを揃えた。 すべての準備が整い、彼女が初めてそのマンションを訪れる日、僕は簡単な料理を作って、彼女が来るのを待った。インターホンが鳴る。彼女が来た!部屋の中をライドダウンして、彼女が上に上がってくるのを待った。玄関のインターホンが鳴る。来た! 『どうぞ。』 玄関を開けると、キャンドルの灯りに少しびっくりした様子だった。すぐに抱きしめたくなる衝動を抑えて、部屋の中に案内すると、僕が作った料理を見てさらにびっくりした様子だった。 『ありがとう、いろいろ準備大変だったでしょう。』
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