ⅩⅠ彼女の母親

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大きいがなり声、どすの利いた口調。もしかして、これが彼女の母親? 『人がだまっとったらいい気になりおって。あんたの何もかも潰してやるから。』 一般常識的には確かに、まだ正式に離婚が成立していない彼女をと一緒に暮らしたのはまずかったか。だけど、さらうとは…。拉致監禁している訳じゃないし、彼女の同意の上でだ。が、彼女の母親はこちらに反論を全く許さない勢いでまくし立ててくる。 これはまともにやりあうのは無理だと判断し、さっと車に乗って逃げた。これがさらに事態を悪化させるとも知らずに…。
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