ⅩⅠ彼女の母親

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自分の机に戻った。僕のことはかなり話題になっていたようで、周囲の情報を総合すると、彼女の母親がここに怒鳴り込んできたらしい。それに対応したのが支店長と僕の上司で、話を伺いますと言って応接室に通したが、その罵声は廊下からでもはっきり聞こえるほどだったらしい。 (なんという…。) 今更ながら、彼女の心配が杞憂どころではないことをひしひしと感じ始めていた。
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