ⅩⅣ 予想外の両親

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おふくろの驚いた顔。が、おやじは揺るがなかった。 『おまえはその人を幸せにできるのか?』 『幸せにします。』 僕も揺るがなかった。 『わかった。頑張れ。』 おやじは席を立った。 そのあと、おふくろからいろいろな話を聞くことができた。今付き合っている彼女の母親と名乗る女性がいきなり尋ねてきたこと。玄関先で、娘を帰せだのひとしきり叫び、さらにうちの両親に罵声を浴びせ続けたこと。その声はかなり大きく近所中に知れ渡ってしまったこと。
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