ⅩⅣ 予想外の両親

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『そんなひととは別れたほうがあなたのためなんじゃないかと私は言ったのだけど、お父さんはどうするか決めるのはお前だって言っているの。』 母の意見の方が正しいのかもしれない。けれど決めるのを任せてくれると言った父が何よりも有り難かった。この両親に育てられた僕はなんと幸せなのだろう。 『迷惑かけてごめん、かあさん。けれど彼女がいいんだ。他の誰かは考えられない。おやじにありがとうって、伝えといて。』 僕はいつか彼女と幸せになって、うちの両親に返さねばと決意を新たにしたのだった。
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