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“文学少女”と死にたがりの道化
恥の多い生涯を
送ってきました。
自分はまるで真っ白な
羊の群れの中に、
ぽつんと生まれた
黒い羊のようでした。
仲間たちと同じものを
喜べず、同じものを食せず、
仲間たちが心地よいと
かんじるものー。
愛や優しさや
思いやりを理解できない。
黒羊にできることは、
黒い毛皮に白い粉をまぶし、
白い羊のつもりを
する事だけでした。
そうして自分は今も、
仮面をかぶり、
道化を演じ続けています。
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