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満月はパッと後ろを振り向いた。
「満月?どうかしたか?」
辰巳に満月は何でもないと微笑んだ。
「今、ムーンに呼ばれた気がしたけど………まさかね」
もう一度後ろを振り向くが変わらない景色が過ぎていくだけだった。
ムーンは今だ道に佇み車の消えた方向を見つめ続けた。
『満月……やっと見つけた!』
満月を見つけ、近くに住んで居る事がわかりムーンの胸に消えかかっていた希望の光が再び輝き出した。
『絶対にたどり着いてやる!!待ってろよ!満月!』
そしてムーンは満月の情報を動物達に片っ端から聞いて回った。
そしてやっと満月を知る猫に出会った。
『本当か!?満月を知ってるんだな!?』
「あぁ、飯塚さん所の坊主だろ?あそこの奥さんはよく俺達野良猫に餌をくれるからな…よ~く知ってるぜ」
『何処に居るかわかるか?』
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