3人が本棚に入れています
本棚に追加
ムーンは野良猫に満月の家まで案内させると礼を言い、野良猫は塀に飛び乗るとどうって事ないとでも言うようにニャーとひと鳴きし尻尾を優雅に揺らしながら歩いて行った。
野良猫を見送ったムーンは深呼吸をし、自分の身に気合いを入れた。
『……さて、これからどうするかな……』
満月の家に来たは良いがどうやったら満月に会えるだろうか…
言葉が話せるのを利用してインターホンを押して………
否!満月以外が出て来てしまったら属に言うピンポンダッシュになってしまう!
待ち伏せ………まてよ?満月がもし旅行なんかに行っていたら………
ムーンは頭を抱えどうすればと頭を抱えるがこんなんではダメだ!良い方へ良い方へと思うのにムーンの考えはどんどん悪い方へ悪い方へと傾いていってしまう。
何時間そいしていただろう、高く昇っていた太陽は大きく傾き西の空が燃えるような紅へと染まっていた。
こんな所にずっと居たって仕舞いがない……
家の場所はわかったんだ。また明日出直そう。
とムーンは空を見上げ満月の家がすぐ見える公園へ行き、そこにあるベンチの上に座り日の完全に沈んだ空でどの星よりも明るく輝く月を見上げた。
『…そう言えば、今日は満月だったな…………』
ムーンは体を丸め満月との出会いから色んな事を思い出していた。
最初のコメントを投稿しよう!