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「とりあえずみんな会えるね」
みやびがうれしそうに笑う。
俺はうなずいた。
飛鳥とも友達になれたみたいだし、つまらなさそうな学園生活も少しはまともになりそうだと思った。
銀星学園に入学してからの俺たちは、響鬼とも知り合った。
普段はかなり無口だけど、なかなかいいヤツ。
俺たちはよく五人でつるんでいた。
二年になって生徒会に入ると、飛鳥が生徒会長になった。
飛鳥は俺たちの前じゃかなり口が悪いくせに、全校生徒の前じゃ、性格が180度違った。
一年の時からだから、もう慣れた。
ちなみに飛鳥のこの性格を知っているのは俺たちだけだ。
まさか、この学園特有の姫制度によって、飛鳥の裏の性格を知るものがもう一人増えようとは夢にも思わなかった。
そして俺たちが、そいつを好きになるなんて、そのときはまだ誰も知らなかった…
End.....
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