はじめまして、はピアニッシモで🍀

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「姉さん、早くパーティー会場に行かないと父さんに叱られますよ」 「飛鳥、これとこっちのとどっちが似合う?」 「どちらも姉さんに似合いますから。先に行っちゃいますよ」 そんな会話が近くの部屋から聞こえた。 「誰だ…?」 おそるおそる扉の隙間から中を覗いてみれば、鮮やかな桃色のドレスに身を包んだ女の子と、すらりとした体にスーツをまとった男の子がいた。 男の子の方はだいたい俺と同い年くらい。 女の子のほうは年上か? 「姉さん」 「わかったわよ。先に行っててもかまわないわ」 「ではお先に」 やばっ。 男の子がこちらに向かってくる! 俺はあわてた。 でも隠れる場所なんてどこにもない。 ガチャ 「誰だ?」 それが、俺に向けられた椋木飛鳥の第一声だった。
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