はじめまして、はピアニッシモで🍀

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「あっ拓哉」 広間に入ったとたん亜梨栖が抱きついてきた。 かなりの時間俺を探していたらしい。 「ごめんな亜梨栖」 「バカなんだから。方向音痴だってこと、少しは自覚しなよ」 亜梨栖は力の限り俺を抱きしめた。 ふと、隣に立つ飛鳥に気づいたらしい。 あわてて俺をはなすと飛鳥に向き直った。 「パーティーにお招きありがとうございます。私は竜宮寺亜梨栖です」 「知っていますよ」 はて。 今飛鳥の言葉におれは自分の耳を疑った。 「竜宮寺家には『神の指先』を持つ少女がいるのだと」 嘘じゃない。 あの、飛鳥ではなかった。
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