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「みやびも呼ばれていたんだな」
「当たり前だよ。それよりもほら」
みやびが指さすほうに、ある一団がいた。
「『一座』だ」
あぁ。
神楽家ね。
俺は関わりたくない。
一座であるがゆえに血を血で争うんだからな。
醜い一族だ。
そんなやつらがよく神の座所のトップでいられるな。
「おい」
「…何か」
飛鳥が声をかけてきた。
亜梨栖の姿はない。
ふと視線を動かせば、ついてきた母親のそばにいた。
「みやびもいたのか」
「いたよ~お招きありがとう」
みやびは笑って飛鳥に手を振った。
「知り合いなのか」
「うん。何回かパーティーで会ってるよ」
なんだよそれ…
先に言えって。
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