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次第に雨は酷くなり、ゴロゴロと大きな音がする。
怖くて怖くて仕方なかった。
だけど、ボクらにはどうする事も出来なくて…
次第に段ボールも雨でぐちゃぐちゃになり、ボクらの体温は奪われていった。
この頃は順番に鳴いた
(誰か助けて…)
―――ザー、ザー、ザー、ゴロゴロ…
どれくらい鳴いただろうか。
人間の子供の足跡と思われる音がボクらの方にやってきた。
その子は、段ボールのガムテープを開けて、一匹ずつ僕らを抱きしめてくれた。
「君たち、ずっとココに居たの?寒かったでしょう?もう大丈夫だからね?」
人間のコトバはボクらにはわからない。
だけど温もりは感じるコトが出来た。
その子はボクらを自分の服の中に入れて温めてくれた。
その子の家にも入れてくれた。
牛乳を温めて飲ましてくれた。
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