第一夢 ー少年のサガシモノー

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八雲(…なんだろう。悲しそうなのに暖かい、なんて意味わかんない) …僕は一体どうしたんだろう。闇に呑まれて気が狂ったのか? そんなことを考えていると、 ?「八雲君?どうしたんだい?おーい☆や~く~も~く~ん~?」 目の前の男性がフニャっとした口調で尋ねてくる。無性にイラッとしたが、深く息を吐いて落ち着いたところで、彼に声をかけた。 八「…師匠、うるさいです。あと、その口調はストップしてください。正直ウザいですよ」 師「ガーン☆ひ、ひどい!そんな子に育てた覚えはありませんよ☆!」 …あんたに育てられた覚えはない! それにそんなセリフどこで覚えたんだ!しかもなんてベタな… 怒る気力も失せ、呆れながらも口を開いた。 八「大丈夫です。ギリギリ《戻れ》たみたいですから。心配しないでくださ、い…っ!?」 ズキンッ!! 師「八雲君!?無理しちゃダメだ!!」 頭に痛みが走った少しあと、師匠の珍しく真剣な声がきこえた。 ーその瞬間、目の前が真っ暗になったー
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