第一夢 ー少年のサガシモノー

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ーー…目を開くと、そこは廃墟だった。 どうやら自分は、その廃墟を上から見下ろしているらしい。 (…この光景、どこかで…?) 首を傾げていると、ふと、小さな白い物体が目に入った。 それは、病院の入院患者が着るような白い服を身にまとっていて、服の袖口から見える腕や、足、頭に包帯を巻いていた。 包帯は、ところどころ血が滲んで、赤黒く染まっていた。 近づいてみると、それは、5~6歳位の幼い少年であった… 肩にかかるほどの艶やかな黒髪、そして、血のような赤い瞳ー… その少年を見て、僕は、ああ、そうか…、と思った。 僕は、この少年を、知っている。 なぜなら、彼は、 ムカシ ノ ボク ダッタカラ…ー ☆
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