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ーダ レ ニ モ ト ド カ ナ イー
(もういいや…、消えちゃっても…ー)
ーダメだよー
(…え?)
突然聞こえた《声》に、思わず声を漏らした。その瞬間、僕の目に映ったのは、
ー満点の星空と、そして、僕の顔をのぞき込んでいる男性の顔だったー
八雲「……え?」
?「ハァ…、良かった。もう《戻って》こないかと思ったよ☆」
その男性は、僕の様子を見て、ほっと一息ついているらしい。
でも、僕はそんな事を気にはしていなかった。
僕が気にしているのは…《ユメ》の中で聞いた《声》のことだった。
八雲(…違う。)
あの《声》は、この人の声じゃない。
ノイズの混じったあの《声》は、どこか寂しげで、悲しげで、そしてー
どこか、暖かかった。
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