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それから、何とか昼休みは凌いで俺らは午後の授業を受けた。
休み時間に数人の女子に言い寄られたが、千葉さんや華穂のおかげで回避出来た。
そして、午後の授業も終わり、部室では――…
真人)「そう言えば、明日はどこだったかな?」
ユニフォームに着替えながら俺は隣にいた遼に聞いてみた。
遼)「確か、神川学院だった気がする。
まぁ、たいしたことないな」
遼は興味なさそうに言ってスパイクの紐を結んだ。
《ガチャ》
優)「ど、どうも…」
すると、部室に窶れた田部君がやって来た。
悠聖)「よぉ~、大丈夫だったか?」
優)「そんなわけないじゃないですか!
酷いですよ、押し付けて逃げるなんて!」
俺らは苦笑しながら田部君に謝った。
真人)「そうだ、田部君。何か用事があったみたいだけど、何だったの?」
優)「――…っ…!
そうだ!大変なんですよ!」
俺が尋ねると、田部君は急に焦ったような口調に変わった。
孝之)「だ~から~、何が大変なんだよ?」
優)「昼休みにラジオで、白清が星ヶ丘に負けたって言ってたんですよ!」
・・・。
悠聖)「な……何だって……?」
悠聖は苦笑いしながら田部君に聞き返す。
優)「だから!白清が負けたんですよ!
三回戦負けだから、今度の関東大会には出場しませんよ!」
『は……はぁ!!?』
俺らは声を揃えて田部君の情報に驚いてしまった。
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