嫉妬部会~謀

9/9
前へ
/23ページ
次へ
ぎいやあ 私は頭を鷲掴みにされた。 「僕だって堅くて大きい」 混沌から沸き上がる中禅寺の声と共に、みしりみしりと私の頭蓋骨が悲鳴をあげる。 飯どころの話ではない。 ああ、ここまでの命なの…ひいっ。  絶望を通り越し、閉じていた目をひらくと――――― 中禅寺が嗤っていた。 怖い。 死んでなどいる場合ではない。 私は無我夢中で中禅寺の手を叩き、物陰に身を潜めた。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加