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しょくもつ
人は何かを犠牲にして
生きている
人は何かを奪って
命を紡ぐ
牛を殺し 鶏を殺し 豚を殺し
斬り千切られて擂り潰されて
肉の塊となって
食べる人間は
その肉だった生き物の
姿も鳴き声も知る事はない
知ったら食べ辛いから
ちっぽけな良心が痛むから
でも 可哀相
…なんて、傲慢な感情
人間は肉を食う
同じ生きる物の肉を糧にする
これが当たり前
本当に心が痛むのなら
可哀相なんて綺麗事は
一切吐いてくれるな
受け入れろ
そして 感謝しろ
そうやって
明日の太陽を見れなかった
確かな生き物の肉を
カケラも残さず食べる
そうやって
自分の血肉として
肉が見れなかった太陽を浴びて
精一杯生きろ
そうするしか
糧になった生き物の
恨み苦しみ痛みの全てを
受け入れる事は
出来ないのだから
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