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何でこんな事になっているのかというと。
その全ては、冒頭の通り高瀬さんの一言から始まった。
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「ね、イクミン」
「キスって、どんな味するのかな?」
置いてあった雑誌をペラペラと捲りながら、高瀬さんは私にそう問いかけた。
一瞬で沈黙に包まれた楽屋。
当然、私も受け答えに困って黙り込んだ。
「あれ、イクミン?」
「…あ、メールだ」
「無視しないでよイクミーン!」
「だって唐突なうえに意味不明なんですもん高瀬さん!」
私の反応がご不満なようで、漫画やアニメのように頬を膨らます。
なんて思っていたら、顔に出ていたらしい。
聞けー!ピクミン!とデコピンが私に命中。
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