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名残惜しむように離れる。
離れ際にべろりと唇を舐められた。
それすっごい恥ずかしいんですけど…!
かぁっ、とのぼせそうなほど顔が熱くなる。
けど当の高瀬さんは何故かしかめっ面。
「最後に、なに食べた?」
「え、えっとコーヒーを…」
「それだぁ~」
べたんと床に座り込む高瀬さん。
私はそれを呆然と見てるしかなくて。
その場でオロオロと右往左往していた。
「……く、ない」
「へっ?」
「美味しくなぁいっ」
「…は?」
「イクミンのキス美味しくない!苦かった!!」
うぇーんとかバカーとかピクミンとか、座り込んだまま高瀬さんは何度もそう言う。
美味しくないと言われた私は、散々逃げておいて何だけど、結構ショックだったり。
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