岐路

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誰しも生きていれば何度か岐路に立つものだけれど、それを自覚できるって幸せなことだと思う。 ある時は自分が幼すぎて選択権を他者に委ねざるを得なかったり、一直線の道を歩んでいたつもりでいて、後戻り出来ないところまで行ってから振り返って気付いたり。 今、岐路に立っていることを幸せに思う。 何故なら自分で選べるんだから。 生きていて、自分じゃどうにもならないことの方が多いもの。 私は、自分を探すことは止めてる。 自分は決めてくもんだ、って決めてるから。 普段は優柔不断なんだけど、ここぞって時には短期間で決めるの。無理矢理にでも。 無限に広がる可能性、なんていう言葉には鳥肌立っちゃう。 無限を追いかけて追いかけて、その先のブラックホールみたいな渦に飲み込まれてく自分を想像する。 私の目には、無限の夢と希望と自由の先に、怪物みたいな空間しか見えない。 夢や希望は有限の世界にしかあり得ない、と思う。 自分の枠を規定してくことを、恐れてはダメだよ。自分を練り込んで、削り落として、造り上げていく過程は苦しいけど。 そうして造り上げていった枠を「個性」と言うんだから。
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