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20XX年3月15日午前7時27分 東京都赤坂 鈴原拓海
カタカタカタ……
鈴原拓海は朝6時から作業にとりかかっていた。
パソコンの画面には文面が書かれている。
文面
「……鈴原3佐はレンジャー訓練等の教官を」
??
「鈴原君」
鈴原は入口を見た。
先輩の桜井真紀が出勤して来ていた。
鈴原
「真紀さん。おはようございます」
桜井
「早いね」
鈴原
「ええ……まあ」
鈴原はまたキーボードを叩き始めた。
桜井
「鈴原君のお父さんでしょう?」
鈴原
「はい」
鈴原は窓際から外を見た。
桜井
「なぜお父さんの事を?」
鈴原
「オレの親父は、自衛官でした。遺品の整理をしていたら日記が出て来たんです」
鈴原
「その日記からは楽しさや嬉しさ、苦しみや痛みが手にとるようにわかりました」
桜井
「………」
鈴原
「親父のやった事は無駄じゃ無かった!親父は真の日本人だ!………と信じています。だからこの本を書いてるんですよ。顔は覚えていませんが、親父はオレの中では英雄なんです」
鈴原は空を見た。
快晴だった。
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