プロローグ

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2011年2月14日午前5時11分 千葉県柏市内賃貸アパート 鈴原優司3等陸佐 梶 「う……ん……」 鈴原は既に起きて、昨日の食器を片付け、普段着に着替えていた。 鈴原 「起きたか。梶」 梶が眠たそうな顔をしながら起きた。 鈴原 「準備しな。早めに出た方がいい」 梶 「はい……」 ボワァァァ…… 2人は習志野駐屯地へと向かった。 2011年2月14日午前7時30分 千葉県習志野駐屯地 陸上自衛隊中央即応集団特殊作戦群第1中隊 駐屯地上空をUH-60JAが飛んで行った。 鈴原 「………」 田部 「隊長。整列が終わりました」 鈴原は隊員の前に立った。 鈴原 「新しく第1中隊隊長に任命された鈴原3佐だ。よろしく頼む。では早速だが個人の力を見たい。完全装備でまた整列しろ」 田部 「弾は?」 鈴原 「実弾だ。実弾を装填し整列しろ」 整列が完了した。 鈴原 「ではこれから射撃訓練所へ行く。駆け足!!」 射撃訓練所 鈴原 「まずは第1小隊からだ。使用武器は9mm拳銃!射撃用意!」 隊員が拳銃を構えている。 鈴原 「撃て」 ダンダンダンダンダン! 鈴原 「スコアを書いて持って来てくれ。次、第2小隊」 全隊員の射撃が完了した。 田部 「隊長は?」 隊員の注目が集まった。 鈴原 「じゃあやろうかな」 鈴原が位置についた。 田部 「射撃用意!」 ジャキッ 9mm拳銃に初弾を装填。 田部 「撃て」 ダンダンダン! 隊員A 「なんだよこのスコア!」 隊員B 「どれどれ……ええ!!」 田部はスコアを受け取った。 田部 「スゴい……」 鈴原のスコアは90点中86点。 鈴原 「………。じゃあ次。9mm機関拳銃持ってる隊員は1歩前へ」 1人だけ前に出た。 鈴原 「名前は?」 足立 「足立3尉です」 鈴原 「位置につけ」 足立は手慣れた手つきで構えた。 隊員A 「足立3尉はスゴいからな~」 隊員B 「いくら隊長でも…」 田部 「撃て」
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