4人が本棚に入れています
本棚に追加
「花梨!!…んな所で、か弱い女の子いじめてんなよ。」
低い声が彩の耳に響いた。
「えっ!?いやいや、いじめてないって!!教科書拾ってただけ!!」
花梨が歩み寄ってきた男の子に全力否定する。
「そんな体で全力否定しなくても、お前がそんなことする奴じゃないって知ってっから。冗談ぐらい分かれよ(笑)」
男の子はそう言うと足下に落ちていたペンケースを拾う。
綺麗な黒髪に整った顔立ち。
花梨が美少女なら、彼は美少年だろう。
「ほら、アンタのだろ?」
男の子は笑いながら、さっき拾ったペンケースを彩に渡す。
.
最初のコメントを投稿しよう!